内壁の塗装がパリパリ剥がれる原因|剥がれを放置するリスク、補修する方法、費用を解説

内壁の塗装がパリパリ剥がれると、「このまま放置して大丈夫なのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
内壁塗装の剥がれを放置すると建材の劣化やカビの繁殖、住宅の資産価値低下につながるため、早めの対応が欠かせません。
今回は栃木市や周辺市町村で内壁塗装のリフォーム・リノベーションに対応している『とちぎリフォーム』が、内壁塗装がパリパリ剥がれる原因、塗装の役割、放置によるリスク、補修方法など分かりやすく解説します。
ご家族の快適な暮らしのために、ぜひ最後までごらんください。
栃木市や周辺市町村で内壁の塗装にお悩みの方は、とちぎリフォームへお問い合わせください。
現状を丁寧に確認し、最適なプランを提案いたします。
Contents
内壁の塗装がパリパリ剥がれる原因

内壁の塗装がパリパリと剥がれる現象には、経年劣化・施工不良・住宅自体の問題の3つが大きく関係しています。
それぞれの要因を理解しておくと、適切な補修や再発防止につながります。
経年劣化
長年住んでいる住宅では、内壁塗装の劣化は避けられません。
特に次の要素は経年劣化を早めます。
- 紫外線:紫外線により塗膜の樹脂が分解され表面が脆くなり、塗装が硬化してひび割れや剥がれが発生する
- 温度の変化:温度の変化で塗膜と下地が膨張・収縮を繰り返し、表面が割れる
- 湿度の変化:木材や石膏ボードは湿度の変化で膨張と収縮を起こし、剥がれが進行する
施工不良
施工時の不具合があると、通常よりも早く塗装が剥がれやすくなります。
施工不良の代表例は、以下のとおりです。
- 下地処理不十分:下地に汚れやホコリが残ったまま塗装すると、塗料が密着せず、短期間で剥がれてしまう
- 乾燥不足:1回目の塗装が完全に乾く前に次の工程を進めると、塗膜の層が不安定になり、浮きや剥がれを招く
- 塗料選定ミス:下地の材質に合わない塗料を使用すると、付着力が弱くなり、剥がれの原因になる
- 塗料塗布量不足:必要な厚みが確保できないと、塗膜が外的要因に耐えられず、パリパリと塗装が剥がれてしまう
住宅自体の問題
結露や漏水など住宅自体の問題も内壁塗装の剥がれに直結します。
以下の要因は、住宅自体に問題があるケースが多く、根本を解決するためには、専門家に相談する必要があります。
- 結露:室内外の温度差で発生した水分が壁面に付着すると、塗膜と下地の間に水が入り込み、接着力が低下する
- 漏水:配管のトラブルや建物内部の水漏れがあると、下地が常に湿気を含み、塗装が浮いて剥がれやすくなる
- 雨漏り:屋根や外壁のすき間から雨水が浸入すると、内壁の塗装に直接影響し、短期間で大きな剥がれを引き起こす
内壁塗装の役割

内壁塗装は単に見た目を整えるだけではなく、住宅の耐久性や快適性を維持する重要な役割を担っています。
内壁塗装の役割は、以下のとおりです。
- 建材の保護
- 美観の維持
- 快適性の向上
建材の保護
内壁塗装は、壁の下地である石膏ボードや木材を湿気や汚れから守ります。
塗膜がバリアとなり、結露や汚染物質が直接建材に触れるのを防ぐからです。
塗装は、建材の劣化や変形、腐食の進行を抑え、住宅全体の耐用年数を延ばす効果があります。
美観の維持
内壁塗装は、住まいの印象を大きく左右します。
塗装によって清潔感のある空間を保つことができ、色や質感を変えることでインテリアの雰囲気も自由に演出することが可能です。
経年劣化で黄ばみや汚れが出ても、塗り替えることで室内が明るくなり、快適な居住環境を取り戻すことができます。
快適性の向上
近年の内壁塗装には、快適性を高めるさまざまな機能が備わっています。
塗料の種類を選ぶことで、以下の効果が期待できます。
- 調湿機能:室内の湿度を吸収・放出し、結露を防ぎつつ快適な環境を維持する
- 消臭機能:生活臭やペット臭などを吸着・分解する効果があり、空気を清浄に保つ
- 抗菌機能:細菌の繁殖を抑える塗料を使うことで、清潔で衛生的な空間づくりに貢献する
- 防カビ機能:湿気の多い場所でもカビの発生を抑え、快適な住環境を守る
内壁の塗装がパリパリ剥がれる現象を放置するリスク

内壁塗装の剥がれを放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、建材の寿命や住環境の衛生面にも大きな影響が出ます。
内壁塗装が剥がれる現象を放置するリスクは、以下のとおりです。
- 建材の劣化・腐食
- カビの繁殖
- 美観と資産価値の低下
- 補修費用の増加
建材の劣化・腐食
塗膜が剥がれた部分から湿気や汚れが下地に浸透します。
石膏ボードや木材が水分を含むと膨張や変形が進み、強度の低下や腐食につながります。
内壁だけでなく住宅全体の耐久性を損なう恐れがあるため注意が必要です。
カビの繁殖
塗装の剥がれた部分は水分が溜まりやすく、カビが発生しやすい環境になります。
カビは広がりやすいため、一部の剥がれを放置すると壁全体や他の部屋にまで影響が及ぶ可能性があります。
結露や漏水が原因の場合は、繁殖スピードが早くなる傾向があるため、早めの対応が必要です。
美観と資産価値の低下
内壁の剥がれは室内の印象を大きく損ねます。
清潔感が失われるだけでなく、住宅全体が古びて見え、将来売却を検討する際の資産価値にも悪影響を与えます。
見た目の不具合を軽視すると、評価額が下がる要因になるため注意が必要です。
補修費用の増加
初期段階で補修を行えば部分的な対応で済むことも多いですが、放置すると劣化範囲が広がり、大規模な補修が必要になります。
塗装だけでなく下地の交換や構造材の補修まで発展するケースもあり、結果的に修繕費用が高額になります。
内壁塗装の剥がれを補修する方法

内壁の塗装がパリパリと剥がれてしまった場合、放置せずに補修を行うことが大切です。
補修方法は「自分で補修する方法」と「専門家に依頼する方法」に大きく分かれます。
それぞれの特徴を理解して状況に合った方法を選ぶことが重要です。
自分で補修する
軽度の塗装の剥がれであれば、市販の補修材や塗料を使ってご自身で対応することができます。
一般的な補修の手順は、以下のとおりです。
- 剥がれた部分をカッターやヘラで除去する
- 下地を整えるためにサンドペーパーで表面を滑らかにする
- 下地処理材を塗って密着性を高める
- 補修用の塗料を塗り重ね、周囲と色をなじませる
ただし、ご自身で補修する場合、色味や質感を完全に合わせるのは難しく、仕上がりに差が出る場合があります。
専門家に依頼する
広範囲にわたる塗装の剥がれや、構造的な問題を伴う場合は専門家に依頼するのが確実です。
特に次のような場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
- 内壁塗装の剥がれが広範囲にわたる場合
- 内壁塗装のダメージが深刻な場合
- 高所や危険な場所の補修が必要な場合
- 安全性や機能性、仕上がりの良さを重視する場合
相談はリフォーム・リノベーション会社に行うことが適切です。
こちらの記事で、リフォーム・リノベーション会社の選び方を確認できます。
〈関連ページ〉佐野市のリフォーム、2つの施工事例を紹介│リフォームするメリットや施工会社の選び方も解説
塗装業者に依頼する方法もありますが、結露や漏水、雨漏りが原因の場合、塗装の補修だけでは根本解決になりません。
リフォーム・リノベーション会社であれば、原因の特定から補修工事までを一貫して行うことが可能です。
例えば、雨漏りが原因であれば屋根や外壁の修繕、結露が原因であれば断熱改修や換気改善など、根本からの対策を同時に進めることができます。
結果的に再発を防ぎ、長期的に安心できる住環境を維持できます。
栃木市や周辺市町村でリフォーム会社をお探しの方は、とちぎリフォームへお問い合わせください。
ご要望を丁寧に伺い、最適なプランを提案いたします。
内壁塗装の剥がれを補修する費用

内壁塗装の剥がれを補修する費用は、補修範囲の広さ・劣化の程度・使用する塗料の種類・依頼先の業者によって大きく変わります。
小規模な補修で済む場合と、専門家に依頼して全面補修する場合とでは、費用に大きな差が生じます。
自分で補修する場合
ご自身で補修する場合の費用は、数千円〜1万円程度です。
補修キットや下地材、塗料などの材料費がかかります。
ホームセンターや通販で補修材を購入することが可能です。
ただし、色合わせや仕上がりの均一感を出すのは難しく、再発防止という観点では限界があります。
専門家に依頼する場合
専門家に依頼する場合の費用は、剥がれの範囲や下地の状態によって費用は変動します。
専門家に依頼する場合の費用は、以下のとおりです。
- 部分補修(1㎡〜数㎡程度):数万円
- 部屋全体の再塗装(6畳〜10畳程度):数十万円
- 広範囲の補修や根本原因の解決を伴う場合(結露対策・断熱工事・雨漏り補修など):数十万円〜数百万円
費用はあくまで目安です。
状態により費用は大きく異なります。
こちらの記事で、内壁塗装以外のリフォーム費用も確認できます。
〈関連ページ〉一階全面リフォームの費用の目安|500万・1000万でどこまでできるかを解説
内壁塗装を補修する際に使える補償・補助金制度

内壁塗装の剥がれを補修する場合、条件を満たせば、補償制度や補助金制度を利用できるケースがあります。
事前に確認しておくと費用の負担を軽減できます。
補償制度
内壁塗装が剥がれた原因によっては、火災保険や契約不適合責任に基づく補償によって補修できるケースがあります。
内壁塗装が剥がれた原因が「経年劣化」に該当する場合、火災保険や契約不適合責任に基づく補償の対象にはなりません。
補償制度を利用するためには、塗装が剥がれた原因を明確にすることが重要です。
- 火災保険:台風や豪雨による雨漏りで内壁に剥がれが生じた場合、火災保険が適用される可能性がある
- 契約不適合責任:住宅を購入した直後に内壁塗装の不具合が見つかった場合や施工不良が原因で塗装が剥がれた場合、契約不適合責任を追及できる可能性がある
補助金制度
内壁の塗装だけを行う場合、現況、補助金制度を利用することは困難です。
ただし省エネ性能向上や住宅の長寿命化、断熱性能向上などに絡む内装リフォームの一貫として行うのであれば、補助金制度の対象となる可能性があります。
- 省エネ性能向上に対する補助金:断熱材の追加や高性能建材の導入と組み合わせて内壁を補修すると、補助金の対象となる可能性がある
- 住宅の長寿命化に対する補助金:塗装補修が住宅の長寿命化、耐久性の向上に直結する場合、申請が認められる可能性がある
- 断熱性能向上に対する補助金:断熱性能向上に絡むリフォームの一貫として内壁を補修する場合、補助金の対象となる可能性がある
こちらの記事で、栃木県の住宅リフォーム補助金について確認できます。
〈関連ページ〉栃木県の住宅リフォーム補助金一覧|対象工事や宇都宮市など主要市の内容も紹介
栃木市や周辺市町村で住宅の補助金制度についてご相談したい方は、とちぎリフォームへお問い合わせください。
とちぎリフォームでは、無料の補助金相談会を行っています。
まとめ
内壁塗装がパリパリ剥がれる原因や塗装の役割、放置によるリスク、補修方法などを紹介してきました。
内壁塗装の剥がれを放置すると、建材の劣化やカビの繁殖、資産価値の低下、補修費用の増大といったリスクが生じるため、早期に専門家に相談することが大切です。
今回紹介した情報が、ご家族の快適な暮らしにつながれば幸いです。