家まるごとリノベーション築年数別の工事内容・費用|築30年一戸建て実例、建て替えの判断基準も解説

家まるごとリノベーションは高額ですので、ご予算内で実施できるか・建て替えを選択するべきかなど、不安や疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。
実は「家まるごとリノベーション」には定義がなく、工事内容はご予算に応じて調整可能です。
今回は数多くの家まるごとリノベーションを手掛けてきた『とちぎリフォーム』が、築年数別の必須工事内容・ご予算別の工事内容などを、わかりやすく解説します。
ご自身が「家まるごとリノベーションor建て替えどちらの選択をするべきか」がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
栃木市や周辺市町村で「ご自宅を再生してこれからも暮らしていきたい」とご希望の方は、とちぎリフォームへお問い合わせください。
Contents
家まるごとリノベーションの工事内容・費用|築年数別、予算別

家まるごとリノベーションは、自由に工事内容を選べるイメージがありますよね。
しかし、実際には建築年に応じて優先するべき工事があり、その工事に資金配分をしてから、ほかの工事内容を組み合わせていくと、後悔を防げます。
はじめに、「築年数別」「ご予算別」の工事内容をご紹介します。
築年数別の優先するべき工事内容・費用|建築時の性能基準などに注目
築年数に応じて優先するべき工事内容がある理由は、建築年によって建築基準法上の建築基準が異なるためです。
建築基準法は改正を繰り返しているため、現代の住宅は数十年前の家と比較して大幅に「安全性・快適性・衛生的な環境」を確保できる住宅性能を備えています。
家まるごとリノベーションの際には、最低でも以下のような性能に向上させる工事を優先することをおすすめします。
- 耐震等級1以上:震度6〜7の地震が発生しても簡単に倒壊・崩壊せず避難の時間を確保できる
- 断熱等級4以上:室内環境を維持しやすく、一次エネルギー消費量を抑えながら生活できる
- 維持管理等級2以上:配管が清掃・修理・交換しやすい状態
- 建築基準法のシックハウス対策実施:機械換気によって室内の空気が2時間に1回入れ替わり、ホルムアルデヒドなどの化学物質による健康被害を防ぐ
こちらの記事で、失敗しない耐震性向上の工事内容をご確認いただけます。
〈関連ページ〉耐震補強に意味がない5つの具体例|木造の必須工事・費用を1981・2000年以前の築年別に解説
上記の性能に向上させる工事費用の相場は、以下のとおりです。
| 築年数 | 現状の住宅性能 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 築40年超 ( 1981年以前築) | ・旧耐震基準 ・旧省エネ基準 ・水道配管がサビなどが出やすい素材 ・24時間換気システム設置の義務なし | 800〜1200万円 |
| 築25年〜 (1981〜1999年築) | ・新耐震基準 ・旧省エネ基準 ・水道配管が腐食しにくい素材だが接合部が弱い ・24時間換気システム設置の義務なし | 600〜900万円 |
| 築15年〜 (2000〜2009年築) | ・旧省エネ基準 ・水道配管がコンクリートに埋まっている状態で漏水しているケースがある ・2003年まで24時間換気システムの設置義務なし | 400〜700万円 |
| 築15年前後 (2009年以降) | 旧省エネ基準 | 200〜400万円 |
※すべて延床面積30坪程度の家を、まるごとリノベーションすることを想定しています。
家まるごとリノベーションの際には上記の「優先するべき工事」以外のリノベーション部位も多数あるため、次に「予算別の工事内容の目安」もご確認ください。
予算1000万円台の工事内容
ご予算が1000万円台の場合、上記でご紹介した「優先するべき工事」以外に、以下のような工事を想定できます。
| 築年数 | 工事内容 |
|---|---|
| 築40年超 ( 1981年以前築) | ・水回り4点セットの交換(標準グレード) ・全室の壁紙(クロス)貼り替え ・一部の床材補修 ・クリーニング |
| 築25年〜 (1981〜1999年築) | ・水回り4点セットの交換(標準グレード) ・全室の壁紙 ・床材(重ね貼り) ・外壁のヒビ割れ補修と部分塗装 |
| 築15年〜 (2000〜2009年築) | ・水回り4点セットの交換(中級グレード) ・全室の壁紙 ・床材の全面貼り替え ・外装の全面塗装(外壁・屋根) ・小規模な間取り変更(収納増設・ドア位置変更等) |
| 築15年前後 (2009年以降) | ・水回り4点セットの交換(中級グレード) ・全室の内装改修(高機能クロス・遮音フローリング等) ・外装の全面塗装とシーリング打ち替え ・LDKを中心とした間取り変更 ・照明器具やスイッチプレートの全交換 |
※上記の工事内容は、「優先するべき工事」の実施を前提として提示しています。
また、延床面積30坪程度の家を、「1000万円+500万円」以内でまるごとリノベーションすると想定しています。
こちらの記事で、1階のみまるごとリノベーションする場合の費用・工事内容もご確認いただけます。
〈関連ページ〉一階全面リフォームの費用の目安|500万・1000万でどこまでできるかを解説
予算2000万円台の工事内容
ご予算が2000万円台の場合、上記でご紹介した「優先するべき工事」以外に、以下のような工事を想定できます。
| 築年数 | 工事内容 |
|---|---|
| 築40年超 ( 1981年以前築) | ・水回り4点セットの交換(中級グレード) ・全室の内装全面刷新(床下地調整を含む) ・外装の全面塗装 ・主要な間取り変更(和室から洋室へ等) |
| 築25年〜 (1981〜1999年築) | ・水回り4点セットの交換(中級グレード) ・全室の内装全面刷新(建具の全交換含む) ・外装の全面改修 ・大規模な間取り変更 ・玄関ドアの交換(高断熱タイプ) |
| 築15年〜 (2000〜2009年築) | ・水回り4点セットの交換(高級グレード) ・意匠性の高い内装工事 ・外装の全面改修 ・大規模な間取り変更 |
| 築15年前後 (2009年以降) | ・水回り4点セットの交換(高級グレード) ・自然素材を用いた内装改修(無垢フローリング等) ・外壁の張り替え ・大規模な間取り変更 ・太陽光発電・蓄電池システムの導入 ・外構改修 |
※上記の工事内容は、「優先するべき工事」の実施を前提として提示しています。
また、延床面積30坪程度の家を、「2000万円+500万円」以内でまるごとリノベーションすると想定しています。
上記で提示した1000万円台・2000万円台の工事内容は想定ですので、ご要望に応じて調整可能です。
とちぎリフォームはご予算・ご要望・住宅の現状に応じて、柔軟にリノベーションプランの提案をしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
【築30年〜の一戸建て】家まるごとリノベーション実例
次に、家まるごとリノベーションの実例をご紹介します。
住宅の部位ごとに変化をご紹介するので、ぜひご確認ください。
キッチン
キッチンは、向き・位置を変更すると使い勝手が大きく変化します。
また、キッチンの交換には周辺の内装改修も伴うため、こちらの住宅のように窓を増設する・照明でデザイン性を高めるなども可能です。


浴室
在来工法の浴室は、家まるごとリノベーションを機会に、ユニットバスへ変更することをおすすめします。
こちらの住宅のように「大きな窓を設置する」など、ユニットバスと在来工法を組み合わせた「ハーフユニットバス」という選択も可能です。
(ただし、ハーフユニットバスは、ユニットバスと比較して目地のカビ対策・防水メンテナンスなどの難易度が高くなります)


〈関連ページ〉昼は青空を見上げて陽の光を浴び、 夜は星空に癒される時間を過ごす上質な空間。
トイレ
トイレは、製品グレードによってメンテンナンス性・耐汚性・省エネ性が大きく異なります。
中級グレード以上を選択してデザインにもこだわることで、使い勝手が良く高級感のあるトイレが完成します。


〈関連ページ〉ご夫婦ふたりのライフスタイルに合わせた LDK+水回りリモデル
リビング
こちらのリビングは、日本家屋の間取りをモダンな間取りに変更した実例です。
壁や建具の配置・照明配置を見直すことで、明るく開放的な空間づくりが可能です。


〈関連ページ〉「世代が織りなす 新しい暮らし」 ~古き良きを活かした2世帯リノベーション~
こちらの記事で、和室を洋室にリノベーションした実例・費用をご確認いただけます。
〈関連ページ〉6畳〜の和室をリノベーションで洋室にした成功実例と費用・工期早見表|収納・防音など失敗回避術も解説
ダイニング
キッチン・ダイニングは物が多い部位ですので、収納を見直すことで利便性・デザイン性が大きく向上します。
また、キッチンに近いダイニングは、油汚れなどが蓄積しやすい空間でもあります。
内装改修によって、清潔な環境を取り戻しましょう。


〈関連ページ〉暮らしの質を一段上げる、LDKと水まわりの最適リノベ
玄関
築年数の古い住宅は玄関が広い間取りが多いため、デザインや収納を見直しやすいですよね。
玄関が新しくなると、住宅全体のイメージも一新されます。


寝室
寝室は長い時間を過ごす場所ですので、デザイン・性能ともにこだわることをおすすめします。
こちらの寝室は、「組子細工をほどこした飾り建具」を壁にはめ込んで間接照明も設置し、デザイン性が大きく向上しました。


2階居室
こちらの住宅は、2階の躯体表し(梁・柱などを見せるデザイン)の造作はそのままに、壁・床を洋室の仕上げにして和モダンのデザインとなりました。


外観
家まるごとリノベーションでは、外装・外構の大規模な見直しも可能です。
こちらの住宅は劣化した外装・庭の草木を整備して、新築のような外観となりました。


とちぎリフォームには、ほかにも施工事例がございますので、ぜひご覧ください。
「家まるごとリノベーションor建て替え」の判断基準

ここまで家まるごとリノベーションの費用・実例をご紹介してきましたが、「高額な費用をかけるなら、建て替えるほうがいいのでは?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
結論からお伝えすると、リノベーション費用が建て替え費用を上回る場合には、建て替えの選択をおすすめします。
理由は、リノベーションで現代の高性能住宅を再現する難易度が、非常に高いためです。
ただし、近年は住宅価格が高騰し続けているため、多くのケースでは家まるごとリノベーションのほうが費用を抑えられます。
「家まるごとリノベーション」「建て替え」にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、ご家族の価値観にマッチする選択をしていただけると幸いです。
家まるごとリノベーションのメリット・デメリット
家まるごとリノベーションの主なメリットは、以下のとおりです。
- 一般的に建て替えより費用を抑えられる
- 建て替えよりも費用調整をしやすい
- 仮住まい期間が短い
- 固定資産税の急激な上昇がない
- 再建築不可の土地でも新しい住環境づくりが可能(再建築不可の土地ではリノベーションの規模に制限があります) など
家まるごとリノベーションは、住み慣れた環境の中で、費用をコントロールしながら新しい住環境づくりをできる点が魅力です。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 建物の状態(特に構造体の劣化状態)によっては、建て替えよりも高額になる可能性がある
- 構造体の劣化状態には、着工後でないと発見しづらいものもある
- 間取りの自由度に制限がある
- 現代の最高グレードの住宅性能を再現できるとは限らない など
家まるごとリノベーションは既存住宅があることが前提ですので、建て替えのほうが自由度が高いという点がネックです。
建て替えのメリット・デメリット
建て替えの主なメリットは、以下のとおりです。
- デザイン・間取り・性能などを自由に組み合わせ可能(注文住宅の場合)
- 住宅性能の基準値が高いため、リノベーションで性能アップをするよりも性能に対する費用を抑えられる
- 建物の寿命をリセットできる など
現代の住宅は、住宅性能だけではなく、間取り・デザインも既存住宅にはない新しさがあります。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 費用が高額なので、リノベーションよりも希望を叶える自由度が下がるケースがある
- 仮住まい期間が長い
- セットバックが必要な土地の場合、使用できる面積が少なくなる など
現在は、建築技術者の人件費高騰に加え、エネルギー価格の上昇に伴う建材価格の高止まりが続いています。
また、過去の「超低金利時代」は終了し、住宅ローン利用時には金利上昇リスクを見越した資金計画が必要です。
ご家族の価値観・ライフプランに応じて、慎重に「家まるごとリノベーションor建て替え」の選択をしていただけると幸いです。
家まるごとリノベーションの費用Q&A

最後に、家まるごとリノベーションをご検討中の方から、とちぎリフォームがよくいただく質問・回答をご紹介します。
Q.家まるごとリノベーションの諸費用を知りたい
A.家まるごとリノベーションの主な諸費用(工事費以外の費用)は、以下のとおりです。
- 設計・監理費: 工事費の10〜15%が目安
- 建物診断・耐震診断:10〜20万円程度が目安
- 仮住まい:家賃×工期
- 引っ越し費用:5万円〜30万円
- 確認申請費用:10〜30万円(家まるごとリノベーションは確認申請の対象になる可能性が高い)
- 住宅ローン諸費用:借入額に応じて50〜150万円が目安 など
Q.家まるごとリノベーションはどこに依頼すればいい?
A.家まるごとリノベーションは、大規模なリノベーション(フルリノベーション・スケルトンリノベーション)の実績が豊富なリノベーション会社への依頼をおすすめします。
大規模なリノベーションの実績は、リノベーショ会社のホームページ・SNSでご確認ください。
栃木市や周辺市町村で大規模なリノベーションの実績が豊富なリノベーション会社をお探しの方は、とちぎリフォームへお問い合わせください。
Q.住宅設備選びのポイントを知りたい
A.リノベーション会社ごとに標準仕様で提案している住宅設備があるため、住宅設備の最もシンプルな選び方は、「ご予算に応じたグレードを選ぶ」という方法です。
ただし、最低グレードの設備は「汚れが落ちにくい」「使い勝手が悪い」といったケースがあるため、他のグレードも確認したうえで、長期的な使用を見据えた選択をおすすめします。
なお、住宅設備にはオプション追加が可能ですが、「機能が多すぎると使いこなせない」「高機能であるほど故障リスクも増える」といった問題もあるため、ご家族が日常的に便利に使える範囲を想定したオプション選びも大切です。
まとめ
家まるごとリノベーションのプランを組み立てる際の考え方・工事内容・費用などをご紹介してきました。
「家まるごとリノベーション」には定義がないため、工事内容のバリエーションは無限にあります。
今回ご紹介した情報を参考に、ご家族にとって家まるごとリノベーションor建て替えどちらが適しているのかをご判断のうえ、新しい住環境づくりを始めていただけると幸いです。