築120年の農家住宅を次世代へ。 | とちぎリフォーム

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築120年の農家住宅を次世代へ。

築120年の農家住宅を次世代へ。

ジャッキアップで叶えた、受け継ぐ記憶と車椅子にも対応する快適な住まい

栃木市に佇む、築120年の歴史ある農家住宅。先祖代々受け継がれてきたこの家を守り、これからのセカンドライフ、そして娘さまたちとの暮らしをより豊かなものにするため、I様ご家族の大きなリノベーションへの挑戦が始まりました。

頓挫した計画、そして運命的な出会いから始まった「最後のチャンス」

70代のご夫婦と、30代の2人の娘さまが暮らすI様邸。実は5年ほど前にも、ご家族内でリノベーションの検討を進めていました。しかし、当時は新型コロナウイルスの世界的な流行やウッドショックなどが重なり、計画は一時ストップを余儀なくされていました。

そんな折、I様が出会ったのが、弊社が市内で手掛けていた別の農家住宅のリノベーション現場の看板でした。

「外から見たそのお宅の雰囲気が、まさに私たちが思い描いていた理想そのものだったんです。改めてその実績を知り、ここなら任せられると確信して打合せが始まりました。年齢的なライフサイクルを考えても、私たちにとってこれがリノベーションを行う最後のチャンスだと思っていました」(ご主人)

長年抱えていた最大のお悩みは、周辺環境の変化による「敷地の低さ」と「室内の激しい段差」でした。昭和40年代の道路舗装により周囲の道路が高くなり、敷地全体が低くなってしまった結果、なんと道路面と建物の床面が同じ高さになってしまっていたのです。

さらに、増築を重ねたことで室内には最大180mmもの段差が生じており、これからの老後の生活を考えると、住まいの大改修は一刻を争う必須事項となっていました。


歴史の面影を紡ぎ直す。家族とデザイナーのこだわり対談

土台や柱、梁を残し、建物を300mmもジャッキアップして基礎を丸ごとコンクリートで造り直すという、約9ヶ月間に及ぶ大改修。ご家族の「先祖の思いを残したい」という願いと、「これからの暮らしやすさ」をどのように両立させたのか。I様ファミリーと担当デザイナーが振り返ります。

担当デザイナー(以下、担当)

「I様、大がかりな工事本当にお疲れ様でした!建物をジャッキアップして基礎を強固に造り直し、建屋全体を300mm上げるという大プロジェクトでしたが、完成したお住まいをご覧になっていかがですか?」

ご主人

「いやあ、見違えましたね!一番の念願だった『家を上げる』ことができて本当にホッとしました。外にはアプローチから緩やかなスロープを作ってもらったおかげで、年齢を重ねても楽に上り下りできて非常に便利です。外観も、屋根の形状を寄棟から切妻に変え、少し減築したはずなのに、以前よりどっしりと大きく見えて格好いいですね」

奥様

「東面と南面の、杉の羽目板と漆喰風の仕上げも和風の趣があって素敵です。玄関の洗い出し仕上げや、家族専用の玄関スペースを作ってもらったのも大正解でした。昔から使っていた古い下駄箱をきれいにリメイクして設置してくれた時は、家族みんなで感動したんですよ」

娘様

「内装も、先祖が建ててくれたお家の面影がしっかり残っていて嬉しいです。リビングの立派な差し鴨居や、玄関の丸太梁がそのまま活かされていて歴史を感じます。何より、以前和室の天井に使われていた最高級の『屋久杉』の天井板を、リビングに再利用してくれたのは本当に贅沢なインテリアになりました」

担当

「素晴らしい資材ばかりでしたので、どうリメイクして活かすかはこだわったポイントです!一方で、断熱効率やお掃除のしやすさを考えて、茅葺き時代の小屋組み(丸太)はあえて全面に出さず、一部の表しに留めて最新の断熱材と樹脂サッシで家全体の性能を底上げしました。以前の寒さは解消されましたでしょうか?」

奥様

「それが、暮らし始めてすぐに実感しました。家全体が驚くほど暖かくて、暖房の効きが以前とは比べものになりません!それと、以前は建物の奥行きが深くて、家の中央がどうしても暗かったのですが、提案していただいた『トップライト(天窓)』が本当に素晴らしい仕事をしてくれています」

ご主人

「キッチンの上に天窓を設けたことで、ダイニングや玄関まで光が届くようになったね。キッチンの天井を格子状に組んで、乳白色のパネル(ツインカーボ)を貼ってもらったので、日中は照明がいらないくらい明るいです。古い源氏襖の組子をリメイクして明り取り窓にしてもらったのも、この家にぴったり馴染んでいます」

担当

「ありがとうございます。調湿・消臭性に優れた藁入りの珪藻土をラフに塗り、地元産の大谷石をアクセントにあしらうことで、和の空間にモダンな明るさをプラスしました。キッチンは最新の対面型『ザ・クラッソ』にされ、パントリーや家電収納も充実させました。また、将来の暮らしやすさを見据えて、水回りも車椅子で快適に動ける広さを確保しています」

奥様

「私たちの主寝室のすぐ隣に、専用の洗面台とトイレを配置してもらったので本当に助かっています。万が一の車椅子対応の洗面台や、便器に座ったときに手すりが使えるよう窓の位置を上部に工夫してくれたりと、細かい配慮が嬉しかったでした。何より、床の段差がすべて無くなり、フラットになったことで、毎日の移動のストレスがゼロになりました!」


「驚くほど暖かく、ストレスフリー」――120年の家が魅せる新しい姿

大改修を経て生まれ変わったI様邸。LDKには、先祖代々受け継がれてきた差し鴨居や屋久杉が現代のモダンなデザインと融合し、独特の風格を漂わせています。最新の住宅設備機器を取り入れたことで、家事の負担も大幅に軽減されました。

◎ お施主様からのメッセージ

「今回のリノベーションは、私たち家族の思い、そして親から子供の頃から聞かされてきた『先祖の建てた我が家を残したい』という強い思いから始まりました。現在の私たちの年齢やこれからのライフサイクルを考えた結果、ただ古いものを残すだけでなく、住みやすく暖かい、生活が豊かになる住宅が必要だと思い、決断しました。

ご契約前に、以前御社が施工された農家住宅を実際に拝見できたのが大きかったです。『同じように仕上げてほしい』という要望に対して、確かな経験と実績を確認できたので、安心してお任せすることができました。

工事中も、残せる部材を使ったインテリアの提案を何度もパース(完成予想図)で示してくださり、イメージがとても湧きやすかったです。現場担当者の方の説明や、毎回提出していただける『打合せ記録書』のおかげで、お互いに情報をしっかり共有でき、終始安心して工事を見守ることができました。

生活を始めて間もないのですが、最新の設備機器は本当に便利ですね。片付けを楽しみながら、新しくなった我が家での時間を満喫しています。」

【担当者より】
120年という長い歴史を持つ伝統的な農家住宅。その大切な建物を次世代へと受け継ぐ一大プロジェクトをお任せいただき、心より感謝申し上げます。

建築コストの高騰という難しい局局もありましたが、土台・柱・梁といった骨組みをしっかりと活かし、耐震基礎の再構築と断熱性能の大幅な向上を叶えることができました。お引き渡し後、ご家族の皆様が「暖かい、段差がなくて快適」と笑顔で話してくださる姿を拝見し、スタッフ一同、大変誇らしく思っております。歴史の面影を残した新しいお住まいで、これからもご家族皆さまで心地よい時間をお過ごしください。

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株式会社ノーブルホーム

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