「世代をつなぐ、リフォームという選択」 ~古き良きを活かした二世帯リフォーム、M様ご一家の場合~
先祖から代々受け継がれてきた土地に、37年前に建てられた大きな家。
ライフスタイルの変化によって2人で暮らしていたご両親と、娘様ご夫婦のマイホーム検討をきっかけに、二世帯リフォームに踏み切りました。
現在は、リフォーム後に生まれたお孫さんも加わり、にぎやかな5人家族で新しい暮らしを楽しまれています。
建て替え・新築・増築・リフォームと、さまざまな選択肢を1年近く検討した末の決断。
二世帯リフォームに至った経緯や間取りの決め方、工事期間中の仮住まいや大量の荷物整理、実際に経験したからこそ語れる本音を、M様ご一家にたっぷりお聞きしました。
夫婦2人には広すぎる家と、決断できない日々

お父様「この家は元々私の父が37年前に建て替えたもので、ちょうど私たちが結婚するタイミングだったためそのまま同居する形になったんです。」
M様ご一家は祖父の代からこの土地で外構事業を営んできました。

子ども部屋の増設など家族の変化に合わせて3度ほど増築を重ねた住まいを、隣接する北側の土地取得をきっかけに37年前に現在の家へと建て直しました。
お父様「当時は私の父が外構事業、叔父が大工をやっていた関係で、知り合いの業者や職人を集めてこの家を建てたんです。」

約1年かけて建て替えられた家は、一般的な木造住宅より太い四寸柱、特注の瓦や銅板の雨樋、職人の手作業で仕上げられた和室や玄関など、こだわり抜かれた一軒でした。
当時は6人の大家族での暮らしでしたが、祖父世代が亡くなり、お子さまたちも独立して、夫婦2人だけの生活が続いていました。

お母様「2人だけになって、一番日当たりのいい南側の部屋が使われないままだし、戸締まりや掃除なども負担に感じていました。」

L型の大きなキッチンもご夫婦2人には大きく、古さや使い勝手の悪さを感じていたのだそうです。

お母様「タイル張りのお風呂は冬になると本当に寒くて、水回りだけでもリフォームしたいという気持ちはありましたが、使っていない部屋にまで費用をかけるのももったいないし。そもそもこの大きな家を将来どうするのかも決められず、動き出せない状態でした。」
大きなご自宅の減築や建て替え、人に貸す、便利な場所のアパートやマンションへ移るなど、さまざまな選択肢を検討しましたが、なかなか踏み切れない状態でした。
娘様ご夫婦のマイホーム検討から二世帯リフォームへ

一方、当時佐野市のアパートで暮らしていた娘様ご夫婦も、そろそろマイホームが欲しいと検討を始めていた時期でした。
娘様「最初は、この広い敷地のどこかに1軒別に建てられたらいいなと思っていたんです。」
実家の広い土地を活かして新築を建てるという案で、まずハウスメーカーにマイホームの相談を持ち掛けましたが、見積もりを取ってみると予算オーバー。
娘様「増築も考えたんですけど、これ以上大きくしてもどうするの、という話になって。」
新築・増築、どちらの案も現実的ではないという壁にぶつかりました。
広すぎる家を持て余していたご両親と、行き詰まりを感じていた娘様ご夫婦。
それぞれが抱えていた悩みが、「この家をリフォームして二世帯で住む」という答えへと収束していきました。
とはいえ、簡単に決まった話ではありません。
お父様「もともと佐野の便利なところに住んでいた2人が、郊外に引っ越して大丈夫なのかって、正直心配でしたよ。どこか別の便利な土地に新築を建てたほうがいいんじゃないかって。」
家族4人で話し合いを重ねること約1年、新築・建て替え・増築・リフォームとあらゆる選択肢を検討した末に、既存の家を活かした二世帯リフォームという結論にたどり着きました。
リフォーム業者選びについては、お父様は早々に娘様ご夫婦に委ねることを決めていました。
お父様「商売上、知り合いの業者さんもたくさんいるんですが、私たち親が口を出すより、若い2人が納得できるところに頼んだ方がいい。今の時代はそういうものだと思って任せました。」
そこで、娘様ご夫婦が当初新築相談をしていた第一住宅のグループ会社である【とちぎリフォーム】をご紹介いただき、実家リノベーションの本格的な相談が始まりました。
お父様「知り合いに頼むのではなく、こういう形を取って正解だったと今は思っています。」
人間関係に縛られず、娘様ご夫婦が選んだとちぎリフォームに相談したことが、その後の打ち合わせのスムーズさや意見の伝えやすさにもつながっていったようです。
家族4人で作り上げた、ちょうどいい距離感

とちぎリフォームへの相談がスタートすると、ご両親・娘様ご夫婦の4人が一緒に打ち合わせに臨み、さまざまな意見を交わしながら理想の間取りを作り上げていきました。
間取りを考えるうえで大切にされたのは、親子世帯それぞれの程よい距離感だったそうです。
お母様「私自身、この家に嫁いで義理の両親と暮らした経験があるので、同居になるなら、お互い気を使わずに生活できるよう、スペースはしっかり分けたいと思っていました。」
【リフォーム前の間取り】

当時は、キッチンなどの水回りやリビングなどもすべてひとつで、完全同居型の二世帯住宅でした。
お母様の意見をもとに、当初目指していたのは完全分離型の二世帯住宅。お風呂も2つ、廊下も別々という案からスタートしました。
娘様「でも、お風呂が2つもあって、将来どうするの?という話になって。」
【リフォーム後の間取り】

予算面と将来の管理負担を考えた末、お風呂は1つ、LDKは2つ設けてそれぞれの生活リズムを守りつつ、玄関は共有する部分共有型の間取りに落ち着きました。
また、なるべく元の間取りを活かして、費用を抑えつつ暮らしやすくリフォームすることも意識されたそうです。
建築に携わった経験を持ち、図面も読み書きできる娘様を中心に、ご家族それぞれの希望や懸念を出し合い、何度も打ち合わせを重ねて理想の間取りを作り上げていきました。
LDKの割り振りについても、一番日当たりの良い南側の広いスペースを、最初はご両親が使うプランでした。
お父様「妻が元々の間取りでずっとキッチンを使ってきたから、慣れてる方がいいと思って途中でLDKを入れ替えたんです。」
長年の暮らしの動線を大切にした結果、ご両親が元のLDK、娘様ご夫婦が南側にという現在の形に決まりました。
娘様「いろいろやりたいことがあったんですが、どんな要望をぶつけても、できるだけ実現できるように尽力してくださったのが、とちぎリフォームを信頼できると思った一番の決め手です。」
半年の仮住まいと、荷物との格闘

具体的な間取りプランが決まったあとは、元の家にある荷物の整理や断捨離、仮住まいの準備が始まりました。
M様のリフォームプランは、柱や土台といった構造物以外を一度解体してつくり変える大規模な工事のため、200日以上の工期がかかりました。
お父様「工事期間中は、私が父から受け継いだアパートの一室が空いていたのでそこに仮住まいしました。仮住まい自体は便利で苦労はなかったのですが、引っ越しが大変でしたね。」
お母様「37年間暮らしてきた荷物があったので、半年ぐらいかけて処分しました。」

いざ家の中を整理すると、キッチンの吊り戸棚から結婚式の引き出物、座布団が50〜60枚、来客用の布団セットなど、たくさんの不用品が出てきたそうです。
お父様「少し取っておいたものもあるんですが、今まで使わなかったものは思い切って処分した方がいいです。結局残しておいても使わないし、後で処分するときに高額な費用がかかるだけなので。」
仮住まいの事前準備に苦労された経験から、これからリフォームする方へのアドバイスとして強調されていました。
こうした事前準備をスムーズに進めるために、とちぎリフォームとの間でスケジュールについても詳細に確認したそうです。
お母様「いつまでに何をすれば良いか、事前に詳しく説明していただいていたので、不安なく準備を進められました」
着工前から完成までの流れが明確だったことで、慌てることなく仮住まいへの移行もできたといいます。
工事中はご両親と、一緒に働いている娘婿様が毎日現場を確認できる環境にあり、気になることはその場で質問できたといいます。
お母様「定期的に現場を見ながら、気になることはすぐ聞けたし、確認もできたので安心して任せられました。」
監督のサポートもしっかりしており、施工中に不安を感じる間もなかったと話してくれました。
お父様が所有するアパートでの工事期間中の仮住まいは、ご両親がご結婚以来はじめての実家以外での2人暮らし。
お母様「コンパクトで、周りに銀行も飲食店もあって、歩いてご飯を食べに行けたりして。これはこれで楽しかったんですよ。もうここでよくない?ってくらい快適でした。」
果たして完成後の家はどうだったのでしょうか。
「友達の家みたい」——でも、やっぱり我が家が一番

完成した家の感想を尋ねると、「最初は友達の家に泊まりに来てるみたいで不思議な感じでした。」と笑う娘婿様。
以前から訪れたことはあった家が、リフォームによって見違えるほど生まれ変わっていた驚きを、そう表現してくれました。
とはいえ、自分たちの要望をとことん反映した仕上がりに、すぐに「やっぱりここが我が家だ」という満足感に変わったといいます。

完成後に体感したのは見た目だけではありません。
和室の框などの段差がなくなり、平屋のメリットを活かしたバリアフリーの間取りになりました。
お父様「玄関の段差だけ気をつければ、孫がハイハイで家中を一周できるんですよ。」
リフォーム後に生まれたお孫さんが、のびのびと動き回れる家になったことが、何よりうれしいと話してくれました。

また、窓も全面的に断熱仕様に刷新したことで、引っ越した後に快適さを実感したそうです。
お父様「リフォームしていない事務所部分は暑さや寒さを感じるんですが、自宅部分に入った瞬間に全然違うんです。」
お母様「雨の音がほとんど聞こえないし、救急車やパトカーのサイレンに気付かないこともあるくらい静かです。」
毎日行き来する事務所との対比で、性能の違いをひしひしと感じられているそうです。
こだわりが詰まったお気に入りの空間を案内してもらいました
リフォームを終えたM様ご一家に、特に気に入っている空間を案内していただきました。
ご両親のLDKは使いやすい対面キッチンに

以前は壁付けのL字型だったキッチンが、対面式に生まれ変わりました。
お母様「テレビを見ながら料理できるのがお気に入りです。」

以前は高い位置にあった吊り戸棚は引き出物でいっぱいで、ほとんど使えていませんでしたが、特注のカップボードに変わり、収納も使い勝手も格段に向上しました。
娘様ご夫婦のLDK

南側の和室を間取り変更した娘様ご夫婦のLDKも、こだわりが随所に光る間取りです。
元々2つの和室と広縁を解体し、トレンドのデザインや動線を取り入れたおしゃれなLDKに。
元々の広縁部分を活かした折り下げ天井と間接照明は、解体後の現場を見ながら細かく微調整を重ね、満足のいく仕上がりになったといいます。

LDKの一角には娘婿様のゲーム&筋トレスペースも。
「子どもが大きくなったらスタディスペースにする予定です。」と、将来のライフスタイルの変化まで見据えた間取りの工夫をされています。


キッチンの窓から見える景色や効率の良い回遊動線、冷蔵庫を隠す壁など、建築業界に携わった経験のある娘様のアイデアが盛り込まれた空間です。
玄関

住まいの顔となる玄関は、リフォームで新しさとこの家の歴史をうまくバランスさせたこだわりの空間です。

古くなった京壁はクロスに張り替えましたが、たくさんのサンプルからこだわって選ぶことで元の雰囲気を残しています。


和室の欄間や建具を移設したのも、リフォームならではのこだわりポイントです。
職人の手作業で仕上げられた天井はそのままに、新旧が美しく調和した空間に仕上がりました。
それぞれの想いを形にした、二世帯リフォーム

※M様一家と二人三脚で住まいづくりを進めてきた営業担当と記念撮影
約1年の検討期間と半年以上の工事期間を経て、新しい暮らしをスタートさせたM様ご一家。
改めてお話を聞くと、家族全員でいろいろな考えを持ち寄り、真剣にリフォームに取り組まれたことが、満足度の高い住まいにつながったことが分かりました。
「いろいろやりたいことがあったんですが、どんな要望をぶつけても、できるだけ実現できるように尽力してくださったんです。」と娘様が振り返るように、家族の思いを一つひとつ形にしていったプロセスが、納得感のある住まいづくりにつながったようです。
特に二世帯住宅リフォームは、事前のすり合わせでお互いのライフスタイルを確認し、間取りを決めることが大切です。
「お互い気を使わずに生活できるよう、スペースはしっかり分けたい。」というお母様の実体験に基づく思いが、今回の間取りの土台になったように、ご自身たちの暮らし方をよく見つめ直すことが、後悔のない選択につながります。
M様一家のように、予算やライフスタイルとのバランスを取りながら、理想の間取りを考えていくのが成功のポイントですね。
代々受け継がれてきた家を、家族の想いごと次の世代へ。M様ご一家のリフォームは、そんな温かいストーリーでした。