とちぎリフォームです。
とちぎリフォームですが、ブログ担当は佐野市民です。
週末佐野市内をウロウロしてきたので、佐野市の現状を少し。
佐野市から栃木市まで通っているため、会社と反対方向(被害が大きかった地域)への
路地を入ることはあまりありませんでした。
知人宅に行くため路地を一本入るとまだまだ片付いてはいなかったようです。
佐野市の才川・旗川に挟まれたこの地域では市内以上に被害が深刻なようです。
ガラスに映る水位の線にゾクっとしました。
自力で運べる人は仮処分場までもっていけば引き取ってくれるそうですが、
一人暮らしのお年寄りや車のない人は市に連絡すれば引き取りに来てくれるとのことです。
上の写真のおうちも連絡はしているものの、まだ引き取りに来てくれないとのことでした。
この写真の手前に知人宅が2軒。隣あった2件ですが1軒は床上、
1軒は玄関ぎりぎりで免れたとのこと。
もともとの基礎の高さなども関係してくるのでしょうが、床上・床下の境界が本当に紙一重。
2軒ともボランティアさんの力を借りて、庭の片付けがおわり
床の貼替や畳替えといった作業待ちの状態でした。
以前もこちらでお伝えしましたが、佐野市では災害ゴミの受付に「り災証明」と
「本人確認のできる身分証明証」が必要です。
被災していない人や業者がゴミを処分しに来ることがあったそうです。
決壊した秋山川を決壊地点より上流の旧50号より北のほうへ行くと、
明らかに人が住めなくなった家がたくさんあります。
ドアや建具が取り外され、壁も取り壊された家の泥を、11月下旬だというの
に汗をかきながら掻き出す人も見ました。
泥の撤去がいまだに終わっていないところもたくさんあったのです。
佐野市でさえこの状況ですので、被害が大きく路地も多い栃木市はもっと大変な状況かもしれません。
週末に雨が降りましたが、それでも決壊した秋山川はほとんど干上がっています。
毎日通勤で通る、栃木市の永野川も。
ほんの1か月半前にあれだけ大暴れした河川が、川の気配がないくらいになりを潜めています。
車から一瞬見るだけなので、もしかしたら少し流れがあるのかもしれませんが、
あれだけ猛威を振るった河川が、嘘のような穏やかさです。
自然の持つ顔の裏と表を、この1か月とちょっとで味わいました。
もう少し自然に対して畏怖と敬意を持たねばならない。
今回の台風はそれを教えてくれたようです。